こまごめ通信vol.6(2019年9月号)ができました

駒込を愛する人びと「駒込人」が発行するこまごめ通信。駒込人お気に入りの人やお店をご紹介します!九月の今号は、田端銀座や西ヶ原のお店も登場。懐の深い「駒込」にきっとあなたも癒されるはず。

茶店のカウンターから

 丸腰の人に憧れています。

 二人が店に来るようになったのはいつ頃からだったろうか。明確な始まりの記憶はないけれど、最初からずっと変わらずにこにこして印象の良い方々だった。

 二人の態度はいつもオープンで柔らかく、店全体の雰囲気を良くしてくれる。隣に座った方に自然に話しかけられること、お年寄りが重いドアを開ける時に立ち上がって手伝えること。スタッフであるわたしが「十円玉が足りない……」と困っている時には、わざわざ十円玉を崩して集めて提供してくださるといったこともあった。二人は店で長い時間一緒にいるときも、スマートフォンを見るでもなく、カフェでの時間を二人で楽しんでいるように見える。その姿はカフェそのものの姿を可愛くもしてくれて、感謝しきりだった。そしてその全ては本当に些細なことなのだ。

 しかしただふんわりとも見えるお二人の態度に合点がいったのは、著名であるらしい彼のご家族にお会いした時。知性があり、経験も技術も地位もあろうその方の態度は正に「丸腰」という感じで、この人たちはここに着地するのだろうという想像が容易にできた。だからこの方たちにぐっときたし、自分の未来にもこのような人たちを共に想像できるようになりました。丸腰の強さを持っていきたい。

しば田ゆき

笑顔が教えてくれた苺大福

 今年一月、母親になった。娘はすくすくと育つ一方で、私は「産後うつ」の診断。夫が区に私の症状を伝え、利用できる行政サービスを教えてもらった。そして我が家にやってきたのが、ひまわりみたいな満面の笑顔が印象的な産後サポーターさんだった。

「体調悪いなら、私がいる間にたくさん寝ちゃってね!」笑顔でその人は言う。最初はお言葉に甘えてひたすら横になっていた私も、その人の明るさに惹かれて、いろいろな話をするようになった。同じ駒込在住者同士、盛り上がるのはやはり地域の話題。「駒込でおすすめの喫茶店ってありますか」「あそこのカフェオレはおいしいわよ!」「どこのパンが一番おいしいのかな」「ちょっと高いけど、あの店はこだわっているみたい」などなど。

サポーターさんのイチオシが、田端銀座商店街の中にある和菓子「いづみや(MAP①)」さんのいちご大福だった。季節限定商品で、お昼過ぎには売り切れてしまうことも。私も時間があるときには立ち寄ることにした。大きないちごを包んでいるのは珍しい白あん。上品な甘さで、いくつでも食べられそうだった(いちご大福が売り切れていた日は草餅を買うが、これもおいしい……)。

 また次の春が来たらいづみやさんに足を運ぶだろう。「子育ては、絶対に一人で抱え込んじゃだめよ。とにかく周りの人に頼りなさいね!」そういって笑顔でお別れをしたサポーターさんの声を、思い出しながら。

上野舞(駒込好きな編集者)

はじめてのおつかい

 私が「殿上湯(②)」の嫁としてはじめてお遣いに出たのは、田端高台通りにある「魚文(③)」さんだった。夕食用のお魚を取り置きしてもらっていたのだ。殿上湯と名乗ってわかってもらえるのか、失礼なことをして情けない嫁が来たって噂されたらどうしよう……などと、今思えばしょうもない緊張感を持ってお店に向かった。いや、私なりにこれからこの地で生活していくんだ、という覚悟と期待のドキドキだった。

 魚文さんは新鮮な魚はもちろん、お惣菜がバツグンに美味しい老舗魚屋。夫は小学校からの帰り道、いつも魚屋のご主人と挨拶をして家まで帰って行ったと懐かしそうに話す。ご主人はご高齢ではあるものの、今でも毎日お店の前でニコニコと座っている。

私の娘のはじめてのおつかいは魚文さんって決めているし、小学生になったら通学路だって見守ってほしい。まだまだ元気でおねがいしますよご主人!

はらいくよ(殿上湯の嫁)

駒込を楽しみ隊

 フェイスブックのグループ「駒込を楽しみ隊」では、日々駒込のホットなトピックスでいっぱい。

 新しくできたお店や、見慣れた街並みの中の小さな変化・面白い情報などを知ることができます。

 フェイスブックで「駒込を楽しみ隊」で検索してみてください。どなたでも参加できます。駒込を楽しみ隊のウェブサイトもご覧ください。こちらはこれから情報を充実させていきます。

編集後記

 月一のペースで発行している「こまごめ通信」。今月は第六号ということで、初号から約半年が経ったことになります。寄稿してくれる方、手に取って読んでくれる方、通信を置いてくれるお店、すべての方々に感謝!

 8月29日には、滝野川文化センターでトークイベント「みんなでつくる!フリーペーパー『こまごめ通信』」も行われました。幅広い年代の方にご参加いただき、最後はそれぞれのおススメ店を、ひとつのMAPにまとめて共有。街の変遷や歴史に注目した話もあり、とても興味深く伺いました。いただいた情報は、順次「こまごめ通信」に掲載させていただきたいと思います。

「こまごめ通信」では、「駒込駅を基点として徒歩約15分圏内」を「こまごめ」と定義。これからもっと「こまごめ通信」の輪が拡がりますように!たくさんの「こまごめ」情報をお待ちしております。みなさま、お気軽にお声かけください。

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