こまごめ通信vol.12(2020年3月号)ができました

駒込を愛する人びと「駒込人」が発行するこまごめ通信。駒込人お気に入りの人やお店をご紹介します。

 昨年四月に発行を開始してから早や一年。おかげさまで、通信を楽しみにしてくれる人も増えてきました!寒さで散歩の足が鈍る冬ももう終わり。「こま通」片手に、街へ繰り出してみませんか?

茶店のカウンターを出て

 カーンさんのこと、カーン先輩って心の中で呼んでる。

「ムガルカフェ(①)」カーンさんのビリヤニは、美味しい。カーンさんのビリヤニが美味しいのは、カーンさんの日本語が、日本人もびっくりするくらいの完璧さがあることからも分かる。尊敬語も謙譲語も、気遣いも文化理解も底なしで、カーンさんに接客されると自分もついつい丁寧な態度になってしまう。

 ある時カーンさんに「食べたことないのが食べたいです」と言ったら、「これ、美味しいですよ」と言われたので「これ食べたことある」って言ったら直ぐに「いや、ないと思いますよ」と言われた。

 どちらにしても美味しそうだったので注文して出てきたものを見たら、初見だったので「これ食べたことなかった!」と言ったら「そうでしょう~、これは食べたことありますね、これもありますね」とわたしの全食べたことあるメニューを羅列して教えてくれた。

気ままに通うわたしが頼んだメニューを覚えている。接客の態度として、わたしはその時にカーンさんを(カーン先輩……)と思うようになりました。

 ムガルカフェは先日の火災で燃えてしまいました。わたしはあのビリヤニをまた食べられることを勝手に希望に思っています。カーン先輩にはまだ教えて欲しいことたくさんある。

しば田ゆき

ムガルカフェと私

 二〇一六年冬、巣鴨駅前にインドの街かどが現れた。チャイ(スパイス入りミルクティー)、ココナッツからあげ、ビリヤニ(南アジアのまぜご飯料理)のお店。

 本格的なあじわいのチャイを、寒空の下で飲むのが好きだった。こだわりのスパイスをきかせたビリヤニは次第に話題を呼び、有名になった。上野に住む友人が「巣鴨に毎週現れる“謎のインド料理屋”のビリヤニがおいしい」と教えてくれたことも。

 しかし、話題を呼んだ矢先に、姿を消してしまった。

 あんなにおいしいビリヤニを持って、あの人たちはどこへ行ったんだろう。そう思っていた二〇一七年、染井銀座にインド料理屋さんができた。のぞき込んでみると、「ムガルカフェ」の文字。その年で一番うれしい出来事だった。

 ビリヤニはもちろん、ていねいに選ばれたかおり高いスパイスのきいたカレーは絶品。だれでも、愛らしいカーン一家の一員になったような気持ちになれるのも魅力。天使のように笑う二人の娘たち、いつもキラキラした目で楽しいことをしている奥さんの未花さん、優しい笑顔のカーンさん。そしてゆかいなインド人シェフたち。商店街にあたたかくともった、インドの家庭のあかり。

 悲しいことがあって、ムガルカフェは突然姿を消してしまった。駒込人も、駒込人じゃない人も、みんな悲しんだ。だけどすぐに、カーン一家とゆかいな仲間たちは帰ってきてくれた。あの笑顔と、ビリヤニとともに。

 新・ムガルカフェが駒込にできたらいいなぁって思うけど、ムガルカフェが世界のどこかにあるだけで、私は幸せだと思う。

織田博子(駒込在住のマンガ家)

おどる生ぱすた!

 過去の自分を諭したい。

 新しくできるお店が「生ぱすた専門店」だと知って大喜びした一方で、黒地に白抜き文字のあまりに簡素な看板に「素人料理人? 美味しくないのかも」と疑ってしまったのだ。

 だが懸念は杞憂に終わった。平日休日関係なく、昼も夜も行列のできる店になった「こば屋(③)」。外観にこだわらないのは味に自信があるからだ、と今は思っている。

 どのメニューも美味しいのだけれど、「和風ベーコン納豆」に敵うものは無い。たっぷりの海苔と隠れた梅干しが相まって、さっぱりと食べられる一皿だ。

 たった一人で料理をさばく店長。店内には、いつも懐メロJポップ。当初、定休日は週一で、昼と夜のピークの合間に、真っ暗な店内でカウンターに突っ伏して休憩する彼を何度か見かけ心配だった。でも、仕事中は楽しそう。リズムにのって厨房の中でくるくる動く様は、まるで踊っているみたいに見える。

 土日の昼にはお母さまと思われる女性が店を手伝っている。カウンター9席しかない店内で、みんなが気持ちよく食事ができるよう気を配る。店長と話すときは、お互い敬語だ。

 微笑ましい二人に、おいしいパスタ。いつの間にか、心が躍る。本質は、一見しただけじゃわからないんだなぁ。

くれまちこ(駒込レベル中級ライター)

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駒込ニュース

 昨年四月に細々と始まった「こまごめ通信」。

 三月十八日(水)には「こまごめ通信」企画イベント@池袋駅も予定しておりました。なのにここへ来て新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、イベント中止が決定……。無念です!でも、本当に残念ではありますが、健康が第一ですから。みなさまも、ご自愛ください。

 代わりと言ってはなんですが、「こまごめ通信」一年分の記事をまとめた冊子を作成中。完成間近です!これからも、駒込人が切り取るディープな駒込を発信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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