みんな違って、みんな同じ、世界のおじちゃん。
―― 多様な文化、衣食住。だけど似ている、想い、表情、人の営み。 世界を旅したイラストレーター・織田博子が描く「世界のおじちゃん」。
旅する中で出会った人たちを中心に、世界各国の魅力あふれるおじちゃんがイラストになって登場! 土地土地の家庭料理、衣装、住まい方……。各国の異なる多様な文化を描くと同時に、国や地域を超えた、世界どこでも変わらない人の営みも表現。ときには朗らかな笑顔、ときには真剣なまなざし、ときには慈しみ深いしぐさ……を見せるおじちゃんたち。 それぞれの生き様や、厚みのある人生が表情に現れています。ひとりひとりは全然違うのに、どこか共通した魅力があります。アーティスト Artist
食を旅するイラストレーター/マンガ家。東京・駒込在住。
「世界家庭料理の旅」をテーマとして、2010年にユーラシア大陸一周半旅行に行ってきました。
現地の空気感あふれるイラストやマンガが特徴。世界のおばちゃんやおじちゃん、家庭料理を描いています。「世界のおじちゃんシリーズ」
旅のコミックエッセイ「女一匹シベリア鉄道の旅」、「女一匹シルクロードの旅」、「女一匹冬のシベリア鉄道の旅」「女一匹冬のシベリア鉄道 特製余録」「北欧!自由気ままに子連れ旅」「世界家庭料理の旅」「世界家庭料理の旅 おかわり」(イースト・プレス)、電子書籍「世界を旅する母ちゃん 駒込で子育て」ストーリー Story
朗らかな笑顔で、ビール片手に祝杯をあげるドイツのおじちゃん。遠くを見つめ微笑を湛える、誇り高い鷹匠、カザフスタンのおじちゃん。手で器用に食べつつも、ひげにカレーがついているかわいらしいインドのおじちゃん。孫に茹で肉を切り分けてあげる、寡黙ながらも愛情深いモンゴルのおじちゃん。ザリガニのパーティーグッズを身に着け、家族・友人らと短い夏を楽しむスウェーデンのおじちゃん等々……。バラエティーに富んだおじちゃんたちが登場します。 「世界のおじちゃん」シリーズを描くようになった原点は、7ヵ月間のユーラシア大陸一周半の一人旅でした。帰国後、イラストレーターを志し、毎月絵の展示をするも手応えの無い日々。そんな折、旅の写真を整理していたら、おじさんの写真が多いことに気づき、なんとなくメキシコのおじさんを描いたところ……。これが大好評。展示に訪れる人も増え、「君はおじさんを描くために生まれてきた」みたいなことを言って去っていったおじさんも。
以来、「世界のおじちゃん」をシリーズとして描き始め、2013年には「世界のおじちゃんカレンダー」を作成。反響が大きく、毎年新作のカレンダーを発表し続けています。 すでに「世界のおじちゃん」を描き続けて10年以上。その間、個展「世界のおじちゃん」も開催し、足を運んでくれた方々と多くの交流が生まれました。またラジオや新聞で報じられ、話題を呼びました。さらに2023年には、10年分の画業、80枚のイラストを掲載した「世界のおじちゃん画集」も発売しています。 「世界のおじちゃん」を多くの人が支持してくれるのは、表面的・装飾的な魅力だけではなく、それぞれの国で年を重ねてきた背景、生き様が表れているからかもしれません。
どうぞ「世界のおじちゃん」を通して、土地土地の家庭料理、衣装、住まい方……、各国の異なる多様な文化と同時に、おじちゃんたちの厚みある人生そのものも味わってください。遠くて近い「世界のおじちゃん」。みんな違って、みんな同じ、「世界のおじちゃん」。インタビュー Interview