サバイディー!リョーヤです。
前回の「新米国連職員のぱにゃにゃん日記」では、南米パラグアイで学校建設支援に挑んだ僕たちが、最終的に「学校建設はしない」と決断するにいたったストーリーから、国際協力をしないという勇気についてお話させていただきました。
今回は、同じく南米パラグアイでの教育支援活動のなかで気づいた、国際協力の仕事をするうえで大切なことについてお話しようと思います。
パラグアイでの活動のなかで学んだもう一つの大きなことは「サステナビリティ」についてです。
当時、国際協力NGOのインターンとして、パラグアイの農村部に映像教育を届ける活動をしていたのですが、自分がゼロからのプロジェクト立ち上げを担っていたこともあり、ほとんどのことを自分の力で進めてしまっていました。もちろん、立ち上げ期にはそうした突破力も必要だとは思うのですが、今考えると、自分がいなくなったときのことをもっと考えるべきであったと反省しています。
国際協力の仕事はプロジェクトベースで行われることがほとんどであり、プロジェクトには活動期間が決まっています。プロジェクトが終わったとき、その成果がどれだけ長くその国やコミュニティに残り続けるか、それこそが国際協力のインパクトであると思っています。
外からやってきた人が足りないものを与えるのではく、そこに住む人たち自身が何が必要かを考え、行動することを助けること。
そこに住む人に主体的に問題解決に取り組んでもらう手伝いをすること。
どちらもサステナビリティのために常に心がけていることですが、言うは易しであり、実際には限られた時間のなかで痺れを切らしてしまうこともあり、まだまだだなあと思う瞬間も多々あります。
パラグアイでの経験もそうでしたが、これまでたくさんの”失敗”した国際協力の現場も見てきました。そうしたなかで大切にしていることは、
「煌々と燃え上がる赤い炎より、粛々と燃え続ける青い炎」
を自分のなかに燃やし続けることです。国際協力をするということは、誰かの人生と向き合う覚悟をもつことでもあります。勢いはあってもすぐに消えてしまう赤い炎ではなく、しっかり何かが変わるまでじっくりと燃え続ける青い炎のように国際協力に取り組んでいきたいと思っています。
漫画のイラストについては、食を旅するイラストレーター・マンガ家の織田博子さんにご協力いただいております。
ユーラシア大陸を横断したり、世界各地のおばちゃんやおじちゃん、家庭料理を描いた織田さんの漫画が大好きだったので、「新米国連職員のぱにゃにゃん日記」連載にあたり、織田さんにご協力いただけることをとても嬉しく思っております。
海外旅行や世界のローカル料理が好きな人にはたまらないと思いますので、織田さんの書籍もぜひチェックしてみてください!