サバイディー!リョーヤです。
前回の「新米国連職員のぱにゃにゃん日記」では、国連職員の英語レベルについてお話させていただきました。
今回は、僕がどのように英語を勉強したかについてお話したいと思います!
お恥ずかしい話なのですが、つい6年くらい前まで、僕は英語が全然できませんでした。高校時代も英語は一番ニガテな教科で、ほとんど赤点しか取った記憶がありません。高校3年にあがる前には、あまりにも英語の点数が酷すぎて、進級テストまで受けさせられた(落ちたら留年)ほど壊滅的なレベルでした。
当時は自分が英語を使った仕事、ましてや途上国で仕事をするなんて夢にも思ってなかったので、「日本人なのになんで英語なんて勉強しないといけないんだ」くらいに思っていました。(今となってはこのときちゃんと勉強していればどれだけ楽だったか・・・)
大学に入り、ひょんなことから国際協力に関わるようになるのですが、大学時代もまったく英語が話せず、ついに25歳のときにNGO職員としてスーダンに駐在する機会をいただくのですが、駐在を開始したばかりの頃は全然自分の言いたいことが話せませんでした。(どうして国際協力の仕事を目指すようになったのかについては、こちらの記事をご覧ください)
では、そんな僕がどうやって英語を勉強したのか?まさに4コマ漫画にも登場したように、「危機感」こそが僕の英語学習の原動力であったように思います。
ちなみに最初は『一億人の英文法』をひたすらやり込みました。レベル的には中学英語から始まり、高校英語までをカバーした感じです。25歳になって今さら中学英語からか・・・と思ったりもしましたが、どんなことも始めるのに遅いことはありません。始めようと思ったタイミングこそが、最も早いタイミングです。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
あとはとにかくひたすら「英語を使いまくる」こと。スーダンはアラビア語圏の国なので、英語はなかなか通じないことも多いのですが、僕も当時は全然英語はできなかったので、ナイル川沿いの露店で熱いシャイ(紅茶)を飲みながらスーダンの人たちと勢いで会話をしまくるというのが仕事終わりの日課でした。ちなみにスーダンは暑いときは50℃近くまでなる国ですが、みんな熱い熱い紅茶を飲んでいます。
あとはすごく時間をかけながらも、英文の契約書作成などを経験したのは英語力アップのためにも良い勉強でした。今ではChatGPTやDeepLなどを使えば一瞬でできそうな業務ですが、当時はゼロから英語で作り上げるしかなかったので、逆にそういう環境だったのが英語の基礎力を高めるために良かったのかなと思います。英語の習得に近道はないので、コツコツ、地道に、ですね。
英語学習は、人によって合う・合わない勉強法があると思います。僕の場合はまず自分を追い込むこと(危機感)が勉強のモチベーションをキープしてくれ、自分と同じくらいの英語レベルの人たちとひたすらコミュニケーションをとるというのが一番合っていました。
みなさんもぜひ自分に合った勉強法を見つけて、あとはひたすらやり続けてみてください!こんなダメダメだった僕でも、今では(なんとか)国際機関で働けているので、誰でもやればできると断言できます!
漫画のイラストについては、食を旅するイラストレーター・マンガ家の織田博子さんにご協力いただいております。
ユーラシア大陸を横断したり、世界各地のおばちゃんやおじちゃん、家庭料理を描いた織田さんの漫画が大好きだったので、「新米国連職員のぱにゃにゃん日記」連載にあたり、織田さんにご協力いただけることをとても嬉しく思っております。
海外旅行や世界のローカル料理が好きな人にはたまらないと思いますので、織田さんの書籍もぜひチェックしてみてください!