【漫画】ラオスのコーヒー農家支援ー新米国連職員のぱにゃにゃん日記 Vol.26

サバイディー!リョーヤです。

前回の「新米国連職員のぱにゃにゃん日記」では、国連職員が普段職場のデスクワークでどんなことをしているのか紹介しました。

その中で、プロジェクトを行う資金を得るための提案書(プロポーザル)を作成することについて触れましたが、今回は実際にどのようなプロジェクトを提案・実施しているのかについて紹介したいと思います。

僕が働いているラオスでは、主に4つのプログラムを実施しています。

  1. 学校給食プログラム
  2. 栄養改善プログラム
  3. 小規模農家支援・レジリエンス向上プログラム
  4. 緊急援助・災害予防プログラム

それぞれのプログラムの中で複数のプロジェクトを実施しているのですが、今回は日本政府の支援で実施している「小規模コーヒー農家の生計向上とコミュニティの栄養改善プロジェクト」について紹介します。

Photo: PR TIMES

ラオスのコーヒー生産量は世界13位(2021)と高い生産量を誇り、近年日本も含めてスペシャルティコーヒーとしての価値も上がってきています。その80%以上の生産はラオス南部で収穫されているのですが、ラオス北部もコーヒー生産の高いポテンシャルをもっています。

ラオス北部は他の地域と比べて貧しい農村も多く、国際マーケットに売りに出せるような質の高いコーヒー生産や加工ができるようになるためには技術指導が必要です。また最近では気候変動の影響を減らしたり、土壌肥沃度の劣化などに対応する栽培のノウハウも欠かせません。

そこで、株式会社坂ノ途中と連携し、ラオス北部において質の高いコーヒー生産のための技術指導とマーケット拡大のサポート、WFPによるコミュニティの栄養教育、調理実習、現金給付を組み合わせた、包括的なアプローチによる食糧安全保障の確保を目指したプロジェクトを2023年から実施しています。

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Photo: PR TIMES

以前ニュージーランドでバリスタ留学をしていたこともあり、コーヒーが大好きな自分としては、コーヒー生産の様子を見れるだけでもとてもワクワクするのですが、農家さんがどんどん新しい技術を覚えて、より高付加価値なコーヒーを売ることができるようになったら嬉しいなと思いプロジェクトを実施しています。

このプロジェクトで生産されたコーヒーのオリジナルブランドも作ろうと計画しています。数年後にはなりますが、日本でもこのオリジナルブランドのコーヒーが飲めるようになる日を夢見て、日々のラオスでの仕事をがんばっていきたいと思います!

プロジェクトの詳細について気になる方はぜひ以下のリンクをご覧ください。

株式会社坂ノ途中、国連WFPとプロジェクトを始動。ラオス北部のコーヒー生産を通して、生産者の収入向上による生活・栄養改善を目指す。株式会社坂ノ途中のプレスリリース(2024年2月16日 13時10分)株式会社坂ノ途中、国連WFPとプロジェクトを始動。ラprtimes.jp

From beans to bright futures: Japan’s boost for coffee and nutrition in Lao PDR | World Food ProgrammeLUANG PRABANG – The United Nations World Food Programme (WFP)www.wfp.org

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漫画のイラストについては、食を旅するイラストレーター・マンガ家の織田博子さんにご協力いただいております。

https://odahiroko.jp/front/

ユーラシア大陸を横断したり、世界各地のおばちゃんやおじちゃん、家庭料理を描いた織田さんの漫画が大好きだったので、「新米国連職員のぱにゃにゃん日記」連載にあたり、織田さんにご協力いただけることをとても嬉しく思っております。

海外旅行や世界のローカル料理が好きな人にはたまらないと思いますので、織田さんの書籍もぜひチェックしてみてください!

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