【漫画】ナイジェリア専業主夫生活ー新米国連職員のぱにゃにゃん日記 Vol.06

サバイディー!リョーヤです。

前回のマンガでは、「アフリカ・エチオピア編」を紹介させていただきました。

今回は、「アフリカ・ナイジェリア編」です!

ラオスに来る前はナイジェリアにいたのですが、そこで専業主夫をした経験は本当に貴重でした。

パートナーともに国際協力の仕事をしていると、なかなか同じ国で仕事を見つけることは難しく、違う国で仕事をしながら休暇を利用してどこかの国で落ち合ったり、あるいはどちらかがパートナーに帯同して主婦/主夫になるといった選択肢が考えられます。

これまで自分のキャリアを何よりも優先に仕事をしてきた20代でしたが、30代になって考え方が大きく変わり、何よりも家族が幸せであること、その次に自分の置かれた場所で国際協力の仕事をがんばろうというスタンスになりました。

専業主夫を経験しての気づきは、「あれ、意外と楽しいぞ」ということでした。その土地でしか手に入らないものを工夫して料理をしたり、決して快適ではない国で過ごすなかで小さな幸せをみつける工夫をしたり(納豆づくりに挑戦してみたり、でっかい桶を買ってきて湯船にしてみたり)、次の仕事の役に立つように新しい言語の勉強をはじめてみたり。

過酷な環境での生活を充実させるため、日々おいしいごはんを作ることに命を懸けます。餃子はもちろん皮から作ります。

 

結局のところ、置かれた環境で人生をどれだけ楽しめるか、楽しむ力が大事だなあと思いました。

ちなみにナイジェリア専業主夫生活で培った最大の力は、牛タンの下処理を覚え、いつでも美味しい牛タンをさばけるようになったことです。(アフリカではでっかい舌が丸ごと売られているので、薄皮をはいで薄切りにしなければなりません)

とはいえ、国際協力のキャリアでは、若いうちにどれだけ現場を経験できたかが大事な部分もあったり、年齢制限のあるポジションもあったりするので、若いうちはキャリアを優先したい、しなければいけないという気持ちもすごーーーく分かります。

国際協力キャリアと家庭・子育ての両立は、だれもが直面する悩みごとだと思うので、このnoteでも定期的に自分の経験や悩みを共有したいなと思っています。

さて、マンガの話に戻りますが、みなさん何か違和感に気づきましたでしょうか?

よーーーくご覧いただくと、2コマ目に銃を持った知らない人物が紛れ込んでいます。

ナイジェリアは治安の関係で、外出の際の徒歩移動が禁止されており、基本的には車での移動、そして特定のエリアを外れて移動する場合は護衛をつけることがマストとなっていました。

ということで、ちょっと市場で買い物をするにも、銃を持ったナイジェリア人を引き連れて買い物をします。

ナイジェリアの市場での買い物の様子。2名の護衛がつきます。

 

ちなみに護衛がつく場合の移動は防弾車であったりするのですが、防弾車の扉はめちゃくちゃ重くてびっくりします。あと防弾車の運転はかなり難しいそうで、こういった国で国連などのドライバーになるには防弾車の運転経験があることが必要だったりします。(どこで経験するねんというツッコミはさておき…)

ミッションの最後には護衛のナイジェリア人と仲良くなります。恐そうにみえて愉快ないい人たちです。

ナイジェリア編、いかがでしたでしょうか?次回もまた別のアフリカの国をご紹介したいと思います!


漫画のイラストについては、食を旅するイラストレーター・マンガ家の織田博子さんにご協力いただいております。

https://odahiroko.jp/front/

ユーラシア大陸を横断したり、世界各地のおばちゃんやおじちゃん、家庭料理を描いた織田さんの漫画が大好きだったので、「新米国連職員のぱにゃにゃん日記」連載にあたり、織田さんにご協力いただけることをとても嬉しく思っております。

海外旅行や世界のローカル料理が好きな人にはたまらないと思いますので、織田さんの書籍もぜひチェックしてみてください!